元神職からの情報 :結婚式編

カルチャー

決して暴露話ではありません

一般的にお祓いは、お化けや取り憑かれを祓っているのではなく、知らず知
らずのうちに付いた、罪や穢れを取り祓っている。

例えば、悪気はなくとも蚊を殺したり、人を傷つけてしまったり、簡単な嘘をついたりなど。

手を洗う手水舎(ちょうずや)は、本来禊(みそぎ)(川や海、滝に打たれ身を清める行為)を行いお神様の御前にいくのを、手を洗う事で同意義とした簡略バージョン。

穢れ(けがれ)は、伝染する。穢れた方から清浄(しょうじょう)な方へ。

右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、左手、持ち替え右手、さらに持ち替え左手、左手に水を汲み、口をゆすぐ。最後に柄杓の肢をすすぐ。

全て一度すくった水でおこなう。

結婚式を拝殿で行うようになったのは、明治 33 年に大正天皇が皇太子殿下の際の結婚式を宮中の歴史上初めて賢所(かしこどころ)のご神前で行われたことに由来し、東京大神宮で初めて一般人向けに執り行われたことが起源と言われています。

それまでは、家庭内で行うことが一般的でした。

• 修祓(しゅばつ)

祓詞(はらえことば)を唱えお祓いする。

言葉の霊力を使いお祓いをしているのが神職の言葉です。

祓詞も祝詞も同じ言葉の霊力を使ったもの。

• 祝詞(のりと)

祝詞作文と言って、神職が作るもの。なので、本来であれば、同じ祝詞は2
つと無い作品です。各神社、各神職でそれぞれ違うことが通例です。

• 三三九度

新郎新婦が交代で酌み交わす盃。

3も9も2で割れない為、別れない。また、2で割れない最小数が3で10
以下で2で割れない最大数が9。無限性を表すともいわれる。

小中大の盃はそれぞれ天地人を表すとも言われ、天の神様との誓(うけい)、地の神様との誓、人との誓をお神酒(おみき)で誓うともいう。

お神酒は、木でいう幹(みき)天地人をお神酒(幹)で一つに繋ぐ、との説明も。

• 誓詞奏上(せいしそうじょう)

新郎新婦が読み上げる、連名で綴った誓いの言葉。

• 玉串拝礼(たまぐしほうてん)

別名、手向け串(たむけぐし)。手のひらに乗せて玉串をご神前に捧げる。

手のひらをお神様に見せることで、隠し事はありません。を意味する。なので、末⻑くお護りくださいと願い、お神様のご加護をいただく。

• 親族固めの盃

両家が親族となることを表す誓いの儀式。

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